【起業の必要条件】これから起業を考える人に

 最近の質問で起業に関する質問を多く受けます。起業手順などテクニカルな質問の他、そもそも論として起業するなら何をするべきかという質問まで様々です。何だか質問を受けていると、起業してみたい、何をしていいか分からないけど起業はかっこいいのでまずは起業する、といったように起業に憧れを抱いているような人もたくさん見かけます。何だか結婚に似ていますね。今相手はいないけど何歳までに結婚したい、のような結婚に対する漠然とした憧れみたいな。 

 恐らく起業(結婚も)に恋をしている人はその後うまくいかないような気がしています。起業した後のその先がないからです。起業をして何をしたいのか?起業の結果どうなりたいのか?がないのです。起業は手段であって目的ではありません。起業で失敗する一番の理由は何かご存知でしょうか。事業戦略や資金計画の曖昧さ、発想の弱さ、メンタル面など様々な理由があるのですが、最も多い理由は「何のために起業するのかという目的の不明確さ」です。何となく理解できますよね。やはり起業した後のその先が必要というのは私が考えていた通りです。

 これは私の個人的な意見ですが、起業には何らかの原体験が必要なのではないかと思っています。私の場合であれば、初回のブログに書いたように同じ思いをしているプロ個人をサポートしたい、世の中の人たちが笑顔で楽しく働ける社会にしたい、という強い思いが原体験、目指す姿になっています。私の仕事柄、起業家として成功している人たちの話を聞く機会も多いのですが、起業の原体験的な話はやはり数多くあります。母親を助けたいという気持ちから気づいたアイデアを形にした人、世の中の人が悩んでいるペインポイントにいち早く気づいた人など、やはり自分自身の中で何かしらの原体験が起業に影響しているように思います。そうすると若い人たちはビジネス経験が乏しいので起業が難しいかというとそうではないと思います。若い人なら若い人なりに気づくポイントがあると思いますし、逆に年配者が普通だと思っている世の中の理不尽さにも若い人なら気づくチャンスがあると思うからです。


 起業する理由は人それぞれで良いと思います。ただその理由が憧れや単純なお金儲けだけでは持続的な成長は望めず、起業の理由と将来の目指す姿(ビジョン)がしっかりと結びついていることが重要です。起業の結果として社会へもたらされるインパクトや人々にどうなってほしいのかという未来を明確にイメージできることが起業にとっての必要な要素、条件なのだと思います。それに加えるとすれば、あとはパッションだと思います。事業計画などは二の次で、何が何でもやり遂げるという熱い情熱、これが大事だと思います。やはり起業家の方々の言葉には熱い思いがこもっていて、こちらも刺激を受けることが多いです。


 ご参考までですが、シードやシリーズAなど企業のアーリーステージに出資するVC(ベンチャーキャピタル)の方にこのような話を聞いたことがあります。出資をするかどうかを判断する際の質問として、どのように成長させるかの戦略だけでなく、あえて起業した理由や背景を聞くようです。そこでどのような気持ちで起業に至ったかによって、その後の踏ん張りが見えるというのです。だいたいは2パターンに集約されるようです。

 頭のいい人はこのビジネスはTAM(Total Addressable Market)が大きいので、この分野だったら勝てるから始めたという着眼点重視の考え方の人、もう一方はその事業が好き、その事業への思い入れが強いから始めたという原体験重視の考え方の人です。VCの方々は出資する際に、その人自身が持つ元来の意志の強さに加えて、本当にその事業に思い入れが強いかどうか、苦しくなったときに逃げ出さずにやり抜くかどうかを見抜こうとしているわけです。今後VCからの資金調達を考えている人はそのような観点で自分の起業の原点を見つめ直すのもいいかもしれませんね。一人ひとりが社会の色々なペインポイントに気づき、イスラエルのように起業をする人が増えていく未来、起業で失敗したとしてもそれを寛容に受け入れる社会、こういった未来や社会はきっと日本を明るくしていくと思います!


#起業 #必要条件 #憧れ #結婚 #原体験 #目指す姿 #起業の目的 #ペインポイント #情熱 #シード #シリーズA #VC #着眼点重視 #原体験重視 #イスラエル #失敗を受け入れる社会 #明るい



320回の閲覧

最新記事

すべて表示