【副業時代】の到来(2) 企業側の視点と副業社員の活躍 #3


 

 従業員には余剰時間が生まれ、副業で自分のスキルアップや収入増へつなげようとする動きは頭でも理解しやすいと思いますが、一方で雇用者として従業員を抱える立場の企業についてはどうでしょうか。

 自社の優秀な人材が副業といった自社に関係のないものに時間を使うくらいだったらそんなものは認めずに優秀な人材を囲っておきたい、そういう心理になりがちなのも理解できますよね。ただし、転職希望者の9割が副業に前向きというアンケート結果も出ており、むしろそのような転職まで考える優秀な方々に副業の選択肢を与えないことは、最終的には転職という形でフラれることだってあり得るのです。そのため、私の所属する会社のように副業を解禁し、副業を認めることで人材流出に歯止めをかけることについても今一度真剣に考えるべきだと思います。

 企業側の視点については、人材を提供するだけではなく、受け入れることについても目を向けてみたいと思います。企業として求めているスキルの高い、価値のある人材はなかなかマーケットには出てきません。そのような人を正社員として雇うことが難しいのは企業側も百も承知のはずです。

 しかしながら副業という形態であれば、そういった優秀な方々に有期で仕事をお願いすることも可能になるのです。ある決まったプロジェクトの期間だけ、その貴重かつ重要な戦力を自社で使うことができるようになるのです。副業の受け入れは特に新規事業と相性が良く、決まった期間に能力の高いプロフェッショナルな人材がサポートしてくれるとしたら、その方が企業の生産性向上にとってもいいはずです。ハイスキルな人材を、ミスマッチなく、有期で受け入れることができるなんて、企業側からしたらこんないいことはありません。しかも、健康保険・介護保険・厚生年金保険などの社会保険料、雇用保険・労災保険などの労働保険料、人材育成費用などがかからないとしたらなおさらです。

 今後の大きな潮流としては、大企業からスタートアップやベンチャーに副業で流れるという動きが出てくると思います。本業の大企業に3日、副業のスタートアップに2日といったイメージです。

 大企業で働く従業員にとっても、将来の見えづらいスタートアップにいきなり転職するよりは、副業という形で経験を積み、副業先で自分の価値や能力を試してみることができます。実際に転職するにしても副業であればスムーズに移行ができます。そもそもの入り口からのリスクが小さく、色々な試行錯誤ができるといった観点で自分のキャリアの選択肢が格段に広がります。従業員にとって副業は転職よりも圧倒的に取り組みやすく、副業人材を提供する企業にとっても貴重な戦力に辞められるよりは何倍もいいはずです。

 そのため弊社がビジネスの主体と考える「プロ個人」が活躍する時代はもう見えていて、彼らの活躍でさらに副業が促進される、そんな時代がそこまで来ているのです。


 みなさんの会社には、契約社員や派遣社員の方がいますよね?そのうちもう数年もすれば「副業社員」というのが一般的になると思います。恐らく、契約社員や派遣社員の数に比べものにならないくらい爆発的に増えてくると思います。会社で働いている10人に3-4人は副業社員というのが当たり前になると思います。


 副業社員は基本KY的な意見がバンバン言えます。皆さんの会社の契約社員や派遣社員が打ち合わせでKY的な発言をすることがありますか?ほぼ皆無だと思います。一方で副業社員というのは、まず実力や自信がある程度ないと副業に取り組みませんし、メイン先があるので副業先でクビになろうが何になろうが関係ないので、歯に衣着せぬ発言が可能になるのです。本当にその会社にとって良いと思ったことを客観的かつ専門的な見地でアドバイスできる、だからこそ受け入れる企業も副業社員を受け入れる価値がある、副業社員を受け入れることは企業にとって大きな財産になるのです。


 優秀な人材であればあるほど、月曜はA社、火曜はB社、水曜はA社、木曜はB社、金曜はC社で勤務(在宅ワークが基本かもしれませんが)というのが当たり前になる時代に入ります。月曜から金曜まで、A社からE社という強者も出てくるかもしれません。副業をこなすというのはそれだけ求められる価値のある人材だからこそです。コロナ禍で副業時代の到来が一層早まると思いますが、何十年か後には副業という形ではなく、メインの本業がいくつもあるという姿の方がプロ個人の正しい将来像なのかもしれませんね。(第3回へ続く)


#副業 #副業時代 #スキルアップ #優秀な人材 #転職希望者 #副業の選択肢 #人材流出 #歯止め #有期雇用 #生産性向上 #保険料 #スタートアップ #ベンチャー #転職 #キャリア #経験 #副業人材 #プロ個人 #副業社員 #KY #歯に衣着せぬ #価値 #財産 #メインの本業




497回の閲覧

最新記事

すべて表示