【就活と副業】 新たな考え方が主流になる時代 #54


 初めて社会人の仲間入りをする入り口となる就職活動と実際の就職は人生の中で大きな転機ですよね。でも過去の自分を振り返ってもそう思いますが、高校や大学時の就職活動中に自分のやりたいこと、なりたい職業が明確になっていないことの方が多いのではないかと思います。個人的な意見になりますが、私は何をやりたいかを学生のうちに明確にする必要はないと考えています。あえて学生の時点で自分の可能性を狭めることもないので、何をやりたいかではなく、どうありたいか、どのように生きていきたいかを突き詰めて考えてみれば良いと思っています。



 タレント、モデル、ライターとさまざまな肩書を持つインフルエンサーの竹本萌瑛子氏(通称たけもこ)は、就活時にBeing(どうありたいか)を考えて、その部分で共感できる会社を探したといいます。竹本氏の場合、どうありたいかに向き合った結果、「何かをしたいと思った時に、それを選べる」ことが自分の人生のスタンスだと結論づけたようです。言い換えると、その結論に基づき、副業OKの会社を絶対条件として選んだようです。これは一見すると、初めての会社に勤めながら、最初からもう他の仕事のことを考えるなんてあり得ないというごもっともな意見もあるかもしれませんが、その人自身の求めるものや幸せというものは、その時々で変わるものであり、自分のゴールを常に少しずつ変えながらアジャストして仕事をしていくことは非常に合理的なことだとも言えます。


 実は私の20年来の友人も今年の3月に転職しました。コロナ禍の転職であるため、色々と大変だったようですが、やはり副業OKが決め手の一つになったといいます。一つの会社に長く勤め上げるのは昔の考え方であり、自らのキャリアアップに必要なステップとして会社を捉えて、会社中心ではなく自分中心の考え方が日本にも根付いてきたように思います。自分の目標とする姿や方向性にとって必要でなくなれば転職すればいいし、もしくは辞めなくとも副業という形でその方向を模索し続けることもできます。


 就活中や転職中の方には無理矢理やりたいことを定めるのではなく、もう少し視点を広げて自分は将来どうなっていたいか、どのようにありたいかを考えることで、その方向性に近い職種や同じ方向性の企業に就職するというライトな思考で就職を捉えてほしいと思います。その際にやはり副業というのは一つのキーワードになります。