【愛宕神社】東京都内屈指のパワースポット #27

 


 今回は東京都港区にある愛宕神社のご紹介です。この神社は出世の石段で有名な東京都内でも屈指のパワースポットとして知られています。出世の石段は参道の一つで別名「男坂」とも呼ばれます。傾斜は約40度、86段もある急な石段です。愛宕神社がある愛宕山は標高25.7メートルで、自然地形の天然の山としては東京23区内で最も高い山になるのだそうです。

 ここが出世の石段として有名になったエピソードとしては、江戸幕府三代将軍徳川家光の時代に遡ります。家光公が1634年(寛永11年)2月25日に愛宕神社の前を通りかかったときに愛宕山に梅が満開に咲いており、その梅を目にした家光公が 「あの山上の梅の枝を馬で取って来る者はいないか。誰か、馬にてあの梅を取って参れ」と周囲に命じたようです。しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配で、歩いて上るだけでも大変なのに、馬で石段を上って梅を取ってくるなど死と隣り合わせの危険な挑戦で誰もが尻込みをしていたところ、四国丸亀藩家臣の曲垣平九郎(まがきへいくろう)が、スクっと前に進み出し、馬で石段を駆け上がり、山上の梅を取って家光公に献上したそうです。家光公は「この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである」と平九郎を褒め称え、そこから平九郎は「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名が全国にとどろいたということです。


 山頂の愛宕神社の境内には実際に平九郎が手折りして持参した「将軍梅」があります。またなでると福が身についてご利益があると言われる招き石や児盤水(こばんすい)と呼ばれる金運アップの池などもあります。

その他にも、福寿稲荷神社、弁財天社、大黒天社など小さい神社がいくつかあるのですが、私が最も気になったのが「太郎坊社」です。ご祭神は猿田彦命(さるたのひこのみこと)なので、道案内、お導きの神様ということになります。実は似たような名前で滋賀県東近江市の赤神山に位置する天空のパワースポットと言われる「太郎坊宮」(正式名称は阿賀神社)というところがあります。この太郎坊宮は一度行ってみたいと思っている場所ですが、そこも数百段の石段を上っていくので、何かこの愛宕神社の太郎坊社と滋賀県赤神山の太郎坊宮が重なって思えました。

 そもそもこの「太郎坊」とは何かと思い調べてみると、天狗の中でも最上位の天狗に付けられる名前のようです。太郎という名前の由来として、最も優れたものや最も秀でたものに付けられる名前のため、太郎坊天狗とは人々から畏敬される存在だったようです。太郎坊天狗は、伝教大師が赤神山に社殿を建てようとした時には、山奥から現れて手助けしたという言い伝えも残っています。また日本の天狗伝説や天狗スポットのうち最もパワーが強いのは、京都の愛宕山太郎坊と言われています。茨城県笠間市にも愛宕山(標高306m)山頂に愛宕神社があり、日本三大火防神社の一つと言われており、笠間市の愛宕山にも天狗たちが住んだという伝説があるそうです。


 愛宕神社は全国に900~1,000社程度存在しており、愛宕神社の総本社は上述の天狗伝説が残る京都市西北の愛宕山に鎮座する愛宕神社で、東の比叡山、西の愛宕山と呼ばれ、京都の街を鎮護するために配所され、とりわけ愛宕神社には火伏せの神が祀られたようです。愛宕という言葉自体に、火伏せや防火という意味が込められているようで、確かに港区の愛宕神社でも勝運だけでなく火伏せのご利益もあるとされています。これは全国各地の愛宕神社でも同様の傾向が見られます。

 以上のことから、愛宕山=愛宕神社=太郎坊=天狗=真っ赤=火伏せ・防火=愛宕という図式が成り立ち、やはり当初思い付いた通り、愛宕にまつわる場所や物と太郎坊(真っ赤な天狗)は深く関係していそうですね。


#愛宕神社 #東京 #港区 #パワースポット #出世の石段 #男坂 #愛宕山 #徳川家光 #曲垣平九郎 #馬術の名人 #将軍梅 #招き石 #児盤水 #金運アップ #太郎坊社 #太郎坊宮 #天狗 #愛宕山太郎坊 #茨城県笠間市 #西の愛宕山 #火伏せ #防火 #太郎坊



346回の閲覧

最新記事

すべて表示