【Web3.0】 来るべき新しい世界への心構え(1) #62



 インターネットは、買い物やコミュニケーションなどの手段として、私たちの生活において非常に便利かつ必要不可欠なものですが、最近では多くの弊害も生じるようになり、新たなインターネットの概念であるWeb3.0という言葉が巷で聞かれるようになりました。今回はこのWeb3.0の世界を理解するために、今までのWebの歴史を振り返り、何が現状の課題としてこの概念が生まれ、Web3.0になることでどのようなことが可能になるのかを理解していきたいと思います。



 まずは歴史の振り返りとしてのWeb1.0の時代ですが、期間としては1990年前後から2005年までを指し、一般的には「Readの時代」(ホームページを読むだけの時代)といわれています。Web1.0では、通信速度が遅くて動画を見ることもできず、キーワード検索をしてシンプルなテキストベースで情報を読むだけの一方向のコミュニケーション手段しかない時代だったといえます。ホームページなどのサイトを作るのも困難な状況で、一部の企業だけがホームページを使って情報発信を行っていたインターネット黎明期でもあります。

 その黎明期の中で、マイクロソフト社からWindows95というインターネット接続機能が搭載された画期的なOSが発売され、インターネットを使用するためのネットワーク環境も大幅に改善されたことで、インターネットが一気に広がりを見せました。これがWeb2.0の時代であり、期間としては2005年から今の時代までを指します。「SNSやクラウドの時代」とも呼ばれ、スマホの普及もあってツイッターやインスタなどのアプリが出てきたことで、より多くの人がSNSを利用するようになり、コミュニケーション手段が一方向から双方向に変わってきたことが特徴的です。読むことに加えて書くことが可能になり、個人の情報発信が簡便にできるようになり、「Read+Writeの時代」ともいえます。


 このWeb2.0の時代が形成された背景として、ビッグテックの代表格であるGoogleやAppleなどのGAFAMと呼ばれるIT企業から革新的なインターネットのサービスが次々と生み出されてきたことが大きく影響しています。近年ではGAFAMのサービスの市場規模は全世界の50%を占めるといわれていて、私たちの生活の至る所にその影響が及んでいます。

 YouTuberやインスタグラマーという職業が脚光を浴びている通り、それだけで生活収入を得て暮らしている人も出てきていますが、YouTubeやInstagramのサービスはGoogleやFacebookといったGAFAMが提供しているため、このGAFAMのサービスがなくなったら生活に困るという位まで依存と独占を生んでいるのが現実です。


 皆さんもGAFAMやそれに準じた大手IT企業のサービスを利用するために、個人情報を提供してログインに必要なIDを得ていると思います。自分の個人情報やIDをこれらの特定企業の管理下に置いた上でインターネットサービスを受けるという構図は、言い換えると、独占的に市場を支配しているGAFAMや準大手企業が個人や社会に対して強力な支配権力を持っている状態ともいえます。

 例えば、自分が投稿したYouTube動画やインスタ画像は自分の資産であるにも関わらず、サービスの管理者が所有している状態のため、何らかの形でサービスが止まったら、あるいはサービスを止められてしまったら、投稿した動画や画像は全て没収され、手元に返ってくることはありません。せっかく積み上げてきたチャンネル登録者数やSNSのフォロワー数も同様です。これってものすごく怖いことだと思います。自分が苦労してどれだけ資産を積み上げても、フォロワー数をどれだけ抱えていても、運営母体がなくなれば活動した記録は全てパーで、全てがゼロへの逆戻りです。


 ツイッターがトランプ元大統領のアカウントを停止(垢BAN)したこともありましたが、サービス運営側が不適切と判断すれば、アカウントは閉鎖され、自分が投稿してきた成果物にユーザー側の所有権が及ばず、自分の考えを支持してくれる大切なフォロワーに対してもアプローチできなくなります。これは、サービスを運営する企業がサーバー上でデータを管理しているからであって、ある意味中央集権的な状態になっていることが問題です。中央集権的というと少し難しくなりますが、権力を持っている国や特定企業などが全てをコントロールできる状態のことです。

 次回のWeb3.0の概念にもつながりますが、この独占的な中央集権の状態が情報漏洩やプライバシーの侵害、所有権の独占といった弊害を生み出していて、新たなインターネット概念の登場につながっていくことになります。(次回へ続く)


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